去る10月15日、お神輿の担ぎ手が少ないということで、知り合いの方に誘われて遠く和歌山の伊太祁曽(いたきそ)神社の例祭(神輿渡御)に参加してきました!お神輿を担ぐなんて子供の頃以来です。
主祭神は五十猛命(いたけるのみこと)。素盞鳴尊(すさのおのみこと)の御子神で、高天原から木の種を持ち降りて木を植えたという木の神様、緑化の神様なのだそうです。二人の妹神、大屋都比賣命(おおやつひめのみこと)と都麻津比賣命(つまつひめのみこと)も一緒に祀られているそうです。二千年以上も昔からこの地にあるというこの神社が紀伊国(木の国)の名前の由来になったのだそうです…すごいなぁ。
祭の準備を終えた後、神社とその周辺を散歩しました。鳥居をくぐるとまず池があります。鯉がたくさん泳いでいます。その池を渡す橋は弓なりになっており、手すりはど派手な真っ赤です。和の心をくすぐられます。
本殿は城のように石垣を構えた豪華な佇まい。見ようによれば忍者屋敷です。
神社周辺の林は丘のようにふくれていますが、これは木が積み重なって出来上がった地形だそうです。切り通しの道があり断面の地層を見てみると、確かに土ではなく木が詰まっていました。木の匂いが漂ってきます。
昼前に本殿で儀式が行なわれ、その後昼食です。地元の方々とお互いのふるさとの話等をして盛り上がりました。
そしていよいよ神輿の出発です。神輿は3つあり、若者からお年寄りまで幅広い年齢層の方々と力を合わせます。地元住民の皆さんから声援を受けながら、約4キロ先の奥宮(丹生神社)を目指します。住宅街の狭い路地を抜けしばらく進むとミカン畑がありました。ミカンの実が道路にまで転がっているのを目の当たりにし、和歌山の凄さを実感しました。
2時間近く経ちようやく奥宮に到着しました。最後に気合いのワッショイをして神輿を納め、無事完了かと思いきや、これで片道なんだそうです。奥宮でのお祓いが終わった後、私達は時間の都合で帰る事となりました。神社に戻るとちょうど子供神輿が始まるところでした。子供達が元気いい声をあげながら出発していきました。
片道でしたがとても楽しく参加でき貴重な体験となりました。帰る間際に振舞われたみそ汁の味が忘れられません。機会があればまた行ってみたいです。
〈写真:チョーロウ/文:喜多さん、ボウ〉
34.20143,135.249639
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