八口神社-印瀬の壷神さま (やぐちじんじゃ・いんぜのつぼがみさま 雲南市木次町大字西日登1524-1)

印瀬の壷神さま-八口神社

 八口神社-印瀬の壷神さま(2008.7.23)
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今回は木次町の印瀬の壷神さまの紹介です。映画「うん何?」のロケ地として映画を見られた方はよくご存じの場所です。映画の公式ページによると撮影は佐世神社の境内にオープンセットを組んで行ったそうです。映画の中でとても印象に残った場所なので訪れてみました。

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木次町西日登、国道54沿いの「印瀬の壷神さま」看板が目印です。
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道なりにすすむと工事中の看板。ななめ左に進みます。道幅がかなり狭いので注意が必要です。
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山の中腹あたりの看板で今度は右に進みます。
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しばらくすると舗装道路がとぎれます。車をじゃまにならないように止めて到着。「熊に注意」の看板がリアルです。

映画の中では主人公たちが自転車でスイーと訪れるような設定でしたが、実際はふもとから車でも5.6分程度かかる山中にあります。二カ所に「熊に注意」の看板がありましたので参拝される際はご注意ください。

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以下は境内の案内より抜粋したものです。

【壷神由緒】

「祭礼」旧暦六月三十日

「壷」口経四寸五分・腹経六寸五分・深さ五寸

神代の昔、須佐之男命が八岐の大蛇を退治なされる時、脚名槌、手名槌の夫婦に「汝等は八塩折の酒を醸り、垣を造り廻らしその垣に八門を作り、門毎に八桟敷を結い、その桟敷毎に酒船を置きて船毎にその八塩折の酒を盛りて待ちてよ」と仰せられた -古事記より-
その時の酒壷の一つを祀ったものである。昔土民がこの壷に触れたところ、俄に天はかきくもり山は鳴動して止まず、八本の幣と八品の供物を献じて神に祈ったところようやく鎮まったという。村人たちは人の手に触れることを恐れ多くの石で壷をおおい玉垣で囲み、注連縄をめぐらし昔のままの姿で昔のままの場所に安置することにつとめ現在にいたっているものである。
毎年旧六月晦日の夕刻には氏子全員がにぎやかに参拝し、昔ながらの八本の幣と供物を献じて壷神祭を続けている。昔から「印瀬の壷神さん」として広く知られている。

【八口神社】
木次町大字西日登1524-1

「御祭神」 須佐之男命 櫛名田姫命
「配祀祭神」 国神社(脚名槌命、手名槌命)八幡宮(誉田別命)
「例大祭」十月二十七日

「由緒」
現存する最古の棟札は宝暦八年修復(一七五八)のものであるが当社の建立年代は不明である。
簸ノ川(斐伊川)の天が淵(湯村地旧)に住む八岐の大蛇は国神である脚名槌、手名槌夫婦の娘を、年毎に一人ずつ奪った今年はついに八人目の末娘、稲田姫が奪われようとしていると泣き悲しんでいた老夫婦から事情を聞かれた須佐之男命は現社地に仮の館を建てさせ見事に大蛇を退治されたという。
-八岐の大蛇退治の物語-
今境内に「壷神」として祀られてあるのは、その酒壷の一つである。天正年代(一五七〇)三沢城主為景の建立した国神社があったが後世荒廃し合殿として当社に合祀されている。古来より例祭には「八塩折の酒」を作って献上していたが今は行われていない。
明治四十三年神社制度の改革により三社神社に合祀されていたが、氏子(七戸)の熱心な願望により昭和二十一年御分霊を奉斉して飛地末社となし、昭和三十一年宗教法人として設立。元の社地に復旧したものである。

鎮座地:雲南市木次町大字西日登1524-1


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