今回のお社倶楽部は松江市天神町の白潟天満宮をご紹介します!
松江市の中心部にあります白潟天満宮は、学問の神様として有名な菅原道真公(すがわらのみちざねこう)を祀る神社です。通称"天神さん"です。
毎年7月の24、25日に天満宮と天神商店街を中心に催される"天神祭"は松江の夏祭りを代表する一つとしてとても有名です。また、各種受験等の合格祈願に参拝する人も多く、県内でも屈指の参拝客数を誇っています。
私も子供の頃に自宅から程近いこの神社へよく遊びに行っていました。ので神社というより公園のイメージが強いです。
境内に入ってすぐの所にうまくて安いタコ焼で有名な黒田玩具店さんがあります。子供の懐にもやさしい値段のタコ焼は多くの人にとって思い出の味です。この日は休店していてすごい残念でした。
本殿の手前におかげ天神という管公(菅原道真公)の幼少時を再現した神像があります。管公は若干5歳にして和歌を詠んだという伝説を持っているそうです。
うつくしや紅の色なる梅の花あこが顔にもつけたくぞある
大人がはっとする純粋なリリックでしょう。
おかげ天神とちょうど反対側の位置に神牛像があります。管公は牛に縁があったそうです。ロングホーンが立派です!
本殿の横にある稲荷神社は食物一切を司る大神、宇賀之御魂神(うかのみたまのかみ)を主祭神とし、五穀豊饒の御神徳があるそうです。物の生産・諸業繁栄・商売繁盛・家内安全をお守り下さるそうで、特に飲食業の方に大人気だそうです。
これらの像を狛狐というのかは分かりません。
本殿の裏の方にはひっそりと厳島神社があります。素戔嗚尊(すさのおのみこと)の御子である市杵志摩比売命(いちきしまひめのみこと)が主祭神です。弁天様と称され、七福神の一神に挙げられているそうです。授福・縁結び・技芸・海運、さらに男女の下病にもご霊験があるそうです。ちなみ、かなり美しい容貌の女神だったそうです!
天神さんには人々の寄り道の場的な感覚があります。勤め帰りに通りかかった人が参拝していたり、学校帰りの子供達が遊んでいたり等々、市民にとってすごく身近な神社です。変わっていく街並みの中、ここだけは昔のままの空気が流れていてほっとします。
写真&文 ボウ a.k.a.タイチョー
鎮座地:松江市天神町59 |