普段は地元の人でも滅多にいけない嫁ヶ島。この企画を始める時もどうにかしてこの神社を紹介したいと思っていました。
が、松江開府400年というイベントの一環で、限定ですが船で渡れることに! しかもお茶会(裏千家)付き!こんなにも早くここが紹介できるなんて松江開府400年イベントさまさまじゃないですか。数日間の期間限定だそうですが、夕日目当ての観光客のみなさんのためにも是非定期的に続けてほしいものです。
この日は天気もよく、空の青が上品に湖面に映りこんで、やさしい日の光が透明な湖水と松の葉に反射するさまは、一年の中でも秋しか体験できないちょっと贅沢な松江の景色を堪能できました。
初上陸の嫁ヶ島はよく手入れされていてきれいの一言。石造りの祠に手を合わせます。
以下は由緒からの抜粋です。
竹生島神社(チクブジマ)由緒
松江市浜乃木町壱番地鎮座
御祭神:市杵島姫命 (イチキシマヒメ) 通称弁財天
創立:慶長十六年七月十七日
例大祭・水郷祭:七月十六日・十七日 現地で斉行(野代神社と二重氏子)
嫁ヶ島は、出雲風土記に蚊島と出ていますが、哀れな若妻にかかわる数々のロマンに溢れた物語もあり、いつしか人々は嫁ヶ島と呼ぶようになりました。
堀尾山代守吉晴公が、広瀬の富田城を廃止して松江に千鳥城を築き、嫁ヶ島に、宮島の主祭神である市杵島姫命を観請して、城下の安泰弥栄と湖中安全操業・豊漁の守護神としました。そして、当社の奉仕を当時の家来でありました村上家の祖先に申しつけられました。その後学問の神・音楽の祖として、また、安産・婦人病に霊験あらたかな神として、広く崇拝されております。
織田、豊臣、徳川と仕えた有名な戦国時代の大名の名前が出てくると、すこし前の大河ドラマで登場してましたので親しみを感じます。広瀬町の巌倉寺にお墓があるそうです。
市杵島姫命はスサノオ命の剣から生まれた女神で、スサノオ命の子としているそうです。宮島のイツクシマの語源となってます。
〈写真・文:チョーロウ〉
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